中村猛虎句集『紅の挽歌』が「雲の峰」2020年8月号で紹介されました!

 

著者は1961年生れ。

兵庫県立姫路西高等学校卒、横浜国立大学工学部卒。

2005年、句会「亜流里」設立。

2011年、風羅堂第十二世襲名。

句会「亜流里」代表。

現代俳句協会会員。

俳誌「ロマネコンテ」同人。

俳誌「俳句新空間」同人。

第一句集。

跋は三十年来の友人であり、会社の同僚でもあった林誠司「海光」代表で、二十代の頃、著者に俳句を奨め、勤務先の同年代の人たちを誘い、リーダーになるつもりで句会を始めたが、著者はほぼ全ての句会で最高点という活躍を見せた。

大胆さと繊細さが入り交じる、詩情あり、ユーモアありの多彩な作品で、俳句的垢が全くないのに、不思議と深みのある詩情を持っていたという。

著者はモノローグに癌で奥様を亡くされた経緯を句とともに述懐している。

以下、自選十二句より

 

葬りし人の布団を今日も敷く

この空の蒼さはどうだ原爆忌

缶蹴りの鬼のままにて卒業す

水撒けば人の形の終戦日

ポケットに妻の骨あり春の虹

(俳句アトラス)

 

―「雲の峰」2020年8月号 句集・著作紹介 執筆・播广義春―

 

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