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葛切りの四条鍵善通り雨 新谷 壯夫
(くずきりの しじょうかぎぜん とおりあめ)
京都で葛切りと言えば鍵善、私も夏の間に何度か寄る。
今日の句、四条通の鍵善あたりを通り雨が過ぎた風景。
雨後、あたかも葛切りのような涼しさが漂ったのであろう。
句集「山懐」(俳句アトラス)から引いた。
「結論を迫る御仁にまあビール」も大阪府枚方市に住む壯夫さんの作。
ちなみに、京都は本日、祇園祭の山鉾巡行の日。
―毎日新聞平成31年7月18日 坪内稔典「季語刻々」―
坪内稔典代表「船団」が2020年6月号(通巻125号)で「散在」することを発表。
2019年6月号「エンジンルーム」より抜粋
さて、船団の会は、あと一年間の活動によって完結する。一二五号を完結号とする予定である。
活動を完結させることについては、いろんな意見が会員の間にある。それは承知の上で、この際、船団の会の活動を終え、会員は散在する。『広辞苑』によると、「あちらこちらに散らばってあること」が散在だ。会員は団を解いて散らばる。これって、なんだか恰好がいいじゃないか。
もっとも、散在の具体的なかたちはまだ見えていない。船団の会としてはこれからの一年をかけて自分の活動の仕方、あるいは活動の拠点を模索してほしい。ただし、「船団」という名は使わないようにしたい。船団の会は完結するのだから。
実は、ちょっとわくわくしている。このような終わり方をするのは初めてだから。今までにも同人誌などの終わりに立ち会ったが、それは何かの理由で継続が困難になったのだった。今回はそうではない。ある意味で船団の会は今が絶好調なのだ。会員の個々の実力、活動も充実している。継続しようとすれば出来るのである。
だからこそ、あえて完結したい。完結させることで、もしかしたら新しく見えてくる何か。あるいは出現する何か。その何かにわくわくしたいから。
日時 令和元年6月9日(日)
会場 東京千代田区・都市センターホテル
日本伝統俳句協会(稲畑汀子会長)の総会および懇親会が開催された。
総会は13時半から6階601号室、懇親会は15時から5階オリオンの間にて開催。
懇親会では、
第30回日本伝統俳句協会賞
第31回花鳥諷詠賞
などの表彰も行われた。
懇親会次第 司会:稲畑廣太郎
〇会長挨拶 稲畑汀子
〇乾杯 岩岡中正
〇来賓紹介
〇表彰式
第30回日本伝統俳句協会賞
協会賞「能登の揚げ浜塩田」 宮下末子
第一席「一歩二歩」 名木田純子
第二席「樹氷」 山本素竹
第四席「風の訪れ」 本郷桂子
第五席「遍路」 福家市子
第30回日本伝統俳句協会新人賞 「プリズム」小林含香
第31回花鳥諷詠賞 日下德一
〇当日句俳句大会発表
〇中締 大輪靖宏
〇謝辞 稲畑汀子
灯台は女神のすがた春光る 成瀨 喜代(なるせ・きよ)
江の島ヨットハーバー(神奈川県藤沢市)の突堤のはずれに小さな灯台が立っている。
美しい白い灯台である。
この句が描くのも、どこかの海辺のそんな灯台だろう。
きらめく青い海原に向かって立つ春の女神のようでもある。
句集『東路』から。
―読売新聞平成31年3月23日 長谷川 櫂「四季」-
日時 令和元年5月21日(火)
会場 群馬県高崎市・ホテルメトロポリタン高崎
木暮陶句郎主宰「ひろそ火」の創刊100号記念祝賀会が開催された。
陶句郎主宰は早くから「ホトトギス」の俊英として活躍。
群馬県の有志とともに、「ひろそ火」を2011年、群馬県伊香保市で創刊した。
〇開会の言葉 大宮白流
〇主宰挨拶 木暮陶句郎
〇来賓祝辞 稲畑廣太郎 高野ムツオ
〇乾杯 加古宗也
〇余興 フルート二重奏
〇来賓祝辞 大久保白村 中里麦外 水内慶太 佐怒賀正美 柴田多鶴子 行方克巳 筑紫磐井 大高 翔 各総合誌編集長
〇会員スピーチ
〇来賓紹介
〇100号記念俳句大会 結果発表
〇主宰への花束贈呈
〇閉会の言葉 水上一葉
陶句郎主宰は陶芸家としても活躍。
記念品には主宰自作の陶板、湯呑などが贈られた。
当日の主宰披露句
薫風の百筋つくる山上湖 陶句郎
2019年3月24日 東京新聞「俳句の本」
『BARの椅子』(菊地悠太著、俳句アトラス、2500円)
2013年に角川春樹賞を受賞した著者の第一句集。
三月の沖の彼方にある時間
遠き日の遠き枯野の駅にをり
橋に降る雨を見てゐる立夏かな
けふ生きてけふ流れゆく夕立かな
日下野由季 俳人協会新人賞 受賞祝賀会が4月29日(月・祝)、東京都新宿区早稲田、リーガロイヤルホテル東京で開催された。
日下野由季さんは昨年、第二句集『馥郁』を出版。
第42回俳人協会新人賞を受賞した。
開会の辞 「海」同人会長
主宰挨拶 高橋悦男「海」主宰
来賓祝辞 坂口昌弘 酒井佐忠
乾杯 「海」同人副会長
祝辞 ふらんす堂
俳句アトラス(林 誠司)
俳句界
俳句
俳句四季
俳壇
花束贈呈
謝辞 日下野由季
閉会挨拶 日下野仁美
が行われた。
大牧 広(おおまき・ひろし)「港」主宰
2019年4月20日逝去。享年88。
1931年 東京府荏原区(現・品川区)生まれ。
1965年 水原秋桜子「馬酔木」、石田波郷「鶴」に入会。
1971年 「沖」に入会し能村登四郎、林翔に師事。沖新人賞、沖賞を受賞。
1989年 「港」を創刊、主宰。
〈受賞歴〉
第64回現代俳句協会賞、第30回詩歌文学館賞、第15回山本健吉賞、第53回蛇笏賞受賞。
〈主な句集〉
『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『正眼』『地平』『朝の森』
日下野仁美(編・著)『花暦吟行集』出版祝賀会
日時 2019年4月14日(日)
会場 東京三軒茶屋 銀座アスター三軒茶屋賓館
俳句アトラスより刊行された『花暦吟行集』の出版を祝う会が開催された。
高橋悦男「海」主宰、日下野由季「海」編集長をはじめ、「海」幹部同人や「花暦吟行」に参加し、作品を収録された約30名が集まり、刊行を祝った。