本名・佐藤直路。
昭和28年生まれ。
昭和60年、司法書士・行政書士登録開業。
平成17年、句会「亜流里」入会。
平成20年、「俳誌「ロマネコンテ」入会、同人、休会中。
平成21年、「海程」入会。
平成27年、「海程」退会。
平成29年、「海光」入会。
現代俳句協会会員。
佐藤氏の父親は歌人、母親は詩人、日田路氏も十代から詩を始めている。
林誠司氏の跋文によると「日田路氏の作品には常に独創的で奥深い視点を有している。類想類型をあくまで拒み、そういった意識さえ無く自己の内面と向き合い率直に表現している」
自選十二句より筆者選
青空を動かさぬよう魞を挿す
色鯉の口に暗黒入りけり
勉強がきらいな僕と蝸牛
駄菓子屋は間口一間大西日
心臓に手足が生えて阿波踊
穴惑いあなたが尻尾踏んでいる
踵うつくし霜柱踏めばもっと
肉体は死を運ぶ舟冬の月
(俳句アトラス 2,273円)
―「海」2020年9月号~新刊句集紹介 執筆・秋川ハルミ―