句 集:キリンは森へ(きりんはもりへ)
著 者:川越 歌澄(かわごえ・かすみ)
第一回北斗賞受賞作家待望の第二句集
「ただ水のように生きていればいいんだ。」(須藤葉子 91歳)
俳句の手ほどきをしてくれた先生が云った。
そこへ行かなければ見えない風景があることを、俳句を通じて知った。
もう少し、流れてみよう。
―『キリンは森へ』帯文(著者)―
【収録作品】
立春やキリンのこぼす草光る
亀前進たんぽぽを食ひまた前進
かげろふと歩む祖母まだ見えてをり
白シャツを干す遍在の風の中
牛蛙世界はちやんと美しい
毒きのこだから自分で光ります
それなりにけふもしあはせ毒きのこ
総落葉どれが逆鱗だったのか
眠り猫眠さうな猫牡丹雪
毛糸編む生返事とて美しく
ISBN978-4-909672-18-6 定価2091円+税
【著者略歴】
東京都墨田区在住
昭和46年 東京都葛飾区に生まれる。生後10ヶ月で北海道函館市に転居。
昭和63年 「人」入会。進藤一考に師事。
平成2年 北海道函館中部高等学校卒業。
平成6年 筑波大学第一学群人文学類卒業。
平成22年 人賞受賞。第1回北斗賞受賞。
平成23年 第一句集『雲の峰』刊行。
【現 在】「人」同人、俳人協会会員。
【連絡先】bucico0138@yahoo.co.jp