林誠司句集『海光』出来ました!

 

 

句 集:海 光(かいこう)

著 者:林 誠司(はやし・せいじ)

「海光」代表、第三句集

ISBN978-4-909672-32-2

定価:2,500円(税込)

 

海吠えよ白さるすべり咲く限り

海への尽きせぬ愛着を、海が確かに受けとめてくれているという手応え。句集名に「海光」を選んだのは、そんな自負の表われではないか。雄々しく、それでいて稚気を失わぬ純真な詩心の貫流した一冊である。

ー村上鞆彦ー

 

収録句より

万緑に怒気のみなぎり悪路王

寝ころぶとわたしも平ら秋の空

夜食とるラーメン分の本どかす

蜜柑山どすんと海が落ちてをり

おたまぢやくし大きな脳で泳ぎけり

わだかまり残りし墓を洗ひけり

風が磨ぐ神の山々ななかまど

母の日や遠くまあるく土星の輪

江の島へ向かつて水を打つてをり

夏惜しみけり半日のレンタカー

火のついて紙の舞ひをり一遍忌

重力のバラ一輪のたわみかな

本能寺脱ぎし白靴より熱気

 

【著者略歴】

神奈川県横須賀市在住

1965年 東京都荒川区生まれ

1990年 句作を始める

1991年 「河」入会、角川照子、角川春樹、吉田鴻司に師事

在籍時、角川春樹新人賞、河新人賞受賞

2001年 第1句集『ブリッジ』刊行

2002年 『ブリッジ』で第25回俳人協会新人賞受賞

2012年 第2句集『退屈王』刊行

2016年 俳句愛好誌「海光」創刊、代表

《現 在》 「海光」代表、俳人協会会員

 

 

 

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