菊地悠太(「河」同人)句集『BARの椅子』出来ました!

 

菊地悠太句集『BARの椅子』

『BARの椅子』(バーのいす)

著者:菊地  悠太(きくち・ゆうた)  「河」銀河集同人

 

去年の灯を見てゐる今年の橋にゐる

菊地悠太の作品は全てが佳吟。

実にインパクトのある表現で、現代の世相を見事に活写してみせた。

―角川春樹「河」主宰―

 

【収録作品】より

三月の沖の彼方にある時間

遠き日の遠き枯野の駅にをり

橋に降る雨を見てゐる立夏かな

寒明けや秩父に兜太の空のあり

まだ月の残る朝あり臘八会

しぐるるや未完の沖に未完の詩

けふ生きてけふ流れゆく夕立かな

まぼろしを追ふまぼろしや酔芙蓉

寒椿我が詩の道は此処にあり

初雁の空の沖にも空のあり

 

【著者略歴】

昭和59年6月12日 千葉県船橋市生まれ

大学時代 古閑博美顧問、佐川広治氏指導の下、俳句を始める

平成19年 「河」入会 角川春樹に師事

平成24年 「河」新人賞受賞

平成25年 「河」河賞受賞、第34回角川春樹賞受賞

平成26年   第13回銀河賞受賞

 

千葉県船橋市在住

 

「河」無監査同人 「河」運営委員

「河」各賞選考委員 「河」東京中央支部支部長

俳人協会会員

 

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