句 集:『冬の舟』(ふゆのふね)
著 者:谷原 恵理子(たにはら・えりこ)
第一句集
【序 文】岩淵 喜代子
【跋 文】辻村 麻乃
【表紙画】谷原 菜摘子
能舞台一歩は雪を踏むやうに
恵理子さんの作品は、確かな具象がその感覚に支えられて成立している。
声を出して読んでみるとよくわかるのである。
これからの句がどんな形で生まれてくるのか想像がつなかい楽しみな作家である。
―帯文 岩淵 喜代子―
【収録作品】
狼は絶え伊勢道の常夜灯
一本の桜を母と見る夜かな
引力と神は見えざり木の実降る
みちのくの星押し寄せてねぶた引く
空箱の軽さ恋猫戻りけり
眉にふれ淡海にふれ春の雪
いい女といふに幼き祭髪
黒セーターレノンの歌は雨のやう
花惜しむとは青空を仰ぐこと
心中を終えし人形近松忌
魚の腑を返すましろき冬の波
白木蓮のかたりと花の外れけり
ISBN978-4-909672-19-3 定価2,273円+税
【著者略歴】
本名 同じ
青森県青森市生まれ
東京、埼玉に20年以上在住、北海道札幌市に2年在住
現在、兵庫県芦屋市在住
《俳 歴》
2009年 朝日カルチャー芦屋教室にて俳句を始める
山田弘子に師事し、6月より「円虹」所属
2010年 社団法人日本伝統俳句協会会員
2015年 岩淵喜代子「ににん」に春号(58号)より投稿
2016年 「円虹」6月号準巻頭
2018年 社団法人俳人協会会員
同年冬より姫路超結社句会「亜流里」(代表・中村猛虎)会員
2019年 辻村麻乃主宰「篠」に冬号より同人
2010年 NHK俳句名古屋大会 秀作
2014年 NHK俳句神戸大会当日吟行句 一席
2015年 NHK俳句全国大会 秀作
《住 所》〒659-0087 兵庫県芦屋市三条町22-23
《連絡先》 poo2040@ezweb.ne.jp