句 集:諸葛菜(しょかつさい)
著 者:石田 雨月(いしだ・うげつ)
【序 文】西池 冬扇「ひまわり」主宰
【跋 文】西池みどり「ひまわり」副主宰
両切りのピース吸いいし夏野かな
風雅の誠の求道者・石田雨月さんは情の人であり、家族愛にみちた人である。
庶民の気持ちを格調をもって詠じる風流師である。
ますます自由の境地で句の世界を広げていってほしい。
-西池 冬扇-
【収録句より】
踊り子に余寒の舞台回りけり
サッカーの傷を洗えば鳥わたる
病棟にたれか笛吹く秋の暮
なお白し霧のゆくえの男郎花
雪折れの赤松ならん無言館
春の夜の絵皿に試す墨の色
柔道着無口にたたみ夏終る
大塔へ寺の傘借る花の雨
昨日今日とつなぐ命や梅白し
鳴き龍を鳴かせ我が子と秋惜む
ISBN978-4-909672-25-4 定価2,500円(税込)
【著者略歴】
本名・秀憲(ひでのり)
昭和22年8月 徳島県鳴門市撫養町に生まれる
昭和59年6月 「ひまわり」俳句会入会、高井北杜先生に師事
平成8年5月 西池冬扇、みどり両先生に師事
《現 在》 「ひまわり」幹部同人 俳人協会会員
《連絡先》 〒771-0360 徳島県鳴門市瀬戸町明神字下本城207