楽しとは生涯未完亀鳴けり 加藤房子
6月15日(金)、「千種」10周年祝賀会および加藤房子「千種」代表第二句集『須臾の夢』(しゅゆのゆめ)出版祝賀会が、新横浜国際ホテル南館で開催された。
「千種」(ちぐさ)は平成20年6月、加藤房子さんが海老名で創刊した。
加藤代表は小枝秀穂女の「秀」の主要同人。
秀穂女の体調不良による「秀」終刊後、後継誌として「千種」を創刊。
第一句集『天平の鐘』から約20年ぶりの第二句集刊行である。
ちなみに『須臾の夢』は俳句アトラスの刊行。
俳句アトラスにとっても記念すべき第一号の句集刊行である。
司会進行は林節子「千種」同人。
木遣り入場によって開宴。
・加藤房子代表挨拶
・来賓祝辞
森田禄郎(神奈川県現代俳句協会前会長)
大輪靖宏(「輪」主宰、上智大学名誉教授)
松尾隆信(「松の花」主宰、俳人協会幹事)
・来賓紹介
・乾杯
梶原美邦(「青芝」主宰、横浜俳話会会長)
・マスコミ関係者祝辞
・大庭照子コンサート
・花束贈呈 須川菜生
・謝辞 加藤房子
が行われた。
句集『須臾の夢』については後日、詳細に紹介したい。
加藤房子代表はこの20年間、薬剤師としての仕事をこなしつつ、ご主人との死別、自身の大病、「秀」終刊と「千種」創刊、身内の介護とまさに激動の時を過ごし、句集をまとめる余裕などはまったくなかった、という。
「秀」から引き継いだ「千種」を、多くの人たちの為に未来に残したい。
そのことを念頭に駆け抜けて来た。
第二句集刊行は「千種」が今、充実の時を迎えたことの証であり、房子代表の生活や詩心の充実の証である。
最後は一本締めで閉会。
和気あいあいとした楽しい会であった。
『須臾の夢』ご恵送いただき、ありがとうございます。
記念すべき、俳句アトラス出版の第一号句集に、元気づけられました。堅牢な製本、と斬新な装丁に主人ともども驚きました。お礼まで。
正子先生 今回は「千種」の若い会員さんによる装丁です。さまざまにご要望にお応えしていきたいと思っています。