ジャズ流るニューオリンズの牡蠣を割る 菊地悠太
菊地悠太は三十五歳。
ニューオリンズのバーボンストリートへ行ったんだよな。
デキシーランドジャズの店がずらりと並んでプープカヅージャガ生演奏している。
で、牡蠣を割って食べた、と。
名物だもんね。
あと、小さな鰐の料理もあって、ニューオリンズは一晩中をはしごして騒ぐワンダーランド。
序句に角川春樹「麦酒あり菊地悠太の詩を愛す」の激励句が献呈されている。
句集『BARの椅子』(平成31年・俳句アトラス)
週刊新潮「新々句歌歳時記」2019年11月28日初霜増大号 執筆:嵐山光三郎