日本の空の長さや鯉のぼり 落合水尾
落合水尾「浮野」主宰の句碑建立式が、6月9日(土)11時より、埼玉県加須市の矢車街道ポケットパークにて開催された。
落合主宰は埼玉県加須市生まれ、加須市育ち。
職業も市内の不動ヶ岡高校。
根っからの「加須」の人である。
今回の句碑は落合主宰にとって11番目の句碑。
矢車街道ポケットパークには、落合主宰の「詩碑」が建っている。
「日と水と」という詩である。
前に水あり
後ろに空あり…
で始まる、この詩は、ここ、利根川流れる武蔵野の大地を讃えるものである。
今回、その詩碑と並ぶように、句碑が建つ。
当日は、龍野龍「浮野」同人司会のもと、
開会の言葉~坂本坂水「浮野」同人会副会長
句碑建立神事
乾杯~吉川能生「浮野」同人会会長
花束贈呈
感謝状授与
来賓祝辞~角田守良加須市副市長 他
お礼の言葉~落合水尾「浮野」主宰
「日と水と」合唱
閉会の言葉~染谷多賀子
が行われた。
この句は、昭和59年作。
句集『東西』収録。
落合先生も挨拶に述べていたが、日本の空を、
大きい
深い
青い
という表現はたくさんある。
しかし、
長い
というのはない。
日本とか日本列島が長い、というのはあるが、日本の空が長い、というのはない。
この表現は、この雄大な利根川、関東平野があったからこそ生まれた、と述べていた。
「鯉のぼり」は、加須の名産品。
この地にふさわしい句であった。