落合美佐子句集『野菊晴』(俳句アトラス)
「浮野」(落合水尾主宰)同人。
句集『花菜』『野みち』に続く第三句集。
平成7年から平成30年までの句を収録。
句集名は次句、
母ふたり健やかに老い野菊晴
主宰は帯文で「いつもそばに俳句のあった生活を、明るく伸びやかに諷詠。平凡の中に詩を見出し、見える俳句を親しく確立している」と賛。
飛花落花隠れやうなき主峰あり
白梅や痛みを解きて逝き給ふ
膝掛やすぐ眠くなる年を取る
―「耕」33周年記念号 「句集紹介」(執筆・和出 昇)―