刊行句集のご紹介~日下野仁美編著『花暦吟行集』

日下野仁美編著『花暦吟行集』

『花暦吟行集』(はなごよみぎんこうしゅう)

編著者・日下野仁美(ひがのひろみ)「海」副主宰

 

朴落葉風の仮面を拾ひけり    仁美

 

「海」創刊35周年記念出版

平成18年~29年まで、日下野仁美指導の吟行句会「花暦句会」のアンソロジー。

東京、埼玉、神奈川、千葉の名所景勝地を巡った、11年間、計130回続いた吟行会の成果。

収録作品より日下野仁美吟行句

身にしむや文字の乱るる仰臥録…子規庵

花は葉に夢食ふ獏は檻の中…上野動物園

朝顔市昔ながらの色を買ふ…入谷朝顔市

寒紅梅こもれ日ほどの花の数…湯島天神

浄め塩踏みて火渡り始まれり…高尾山火渡り祭

銀杏落葉ゴッホの色を拾ひけり…神宮外苑

鰐口の一打にひらく梅の花…中山法華寺

薄氷の解けて流れに加はれり…深大寺

花散るや命惜しめと言ふやうに…飛鳥山

袱紗解くごとくにひらく花菖蒲…明治神宮御苑

あるだけの福を飾りて大熊手…富岡八幡宮、深川不動

一と吹きに七色となるしやぼん玉…昭和記念公園

 

【編著者紹介】

日下野仁美(ひがの・ひろみ) 

茨城県生まれ、東京都世田谷区在住

「海」副主宰 俳人協会会員 東急カルチャースクール講師

平成3年  「海」入会

平成12年 「海」同人

平成16年  第一句集『花暦』

平成23年  第二句集『風の扉』

平成26年 「海」副主宰

第16回海賞、第19回海虹賞、海同人賞、第1回海珊瑚賞

第20回世田谷文学賞

第10回黒船祭下田市長賞、第14回黒船祭下田市長賞

第4回俳句界賞

第1回文學の森大賞優良賞

第6回俳句四季全国俳句大会大賞

第29回江東区芭蕉記念館時雨忌賞

 

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