句 集:光の靴(ひかりのくつ)
著 者:大木 雪香(おおき・せつか) 第一句集
【序 文】渡辺 誠一郎「小熊座」編集長
薫風やテトラポッドの半乾き
彼女の俳句が、他の俳人の作品とは明らかに違ってみえた。
どこか危なっかしい言葉の斡旋が逆に新鮮だった。
―渡辺 誠一郎(序に代えてより抜粋)―
【自選十句】
初鰹海から放り出されけり
星同士くつつきさうな熱帯夜
水揚げの鰯吐かるる太さかな
秋天をぐるぐる廻すいろは坂
きのふより胸のふくよか菊人形
冬紅葉日本語でしか言へぬ色
太陽から逃げ出すやうにスキーヤー
山茶花や箒の音のたてよこに
春の波とろりと靴を襲ひ来る
まつすぐに街は展けて花水木
ISBN978-4-909672-23-0 定価2,400円(本体2,182円+税10%)
【著者略歴】
大木 雪香(おおき・せつか)
本名:大木 深雪(おおき・みゆき)
1973年 千葉県松戸市生まれ
2003年 「埋み火の会」入会(指導 剱持 靖子)
2013年 第4回北斗賞第2位
2016年 「海光」入会(代表 林 誠司)
2017年 「海光」編集長
2020年 第16回日本詩歌句随筆評論協会賞4部門受賞
詩部門:奨励賞 短歌部門:優良賞 俳句部門:奨励賞 随筆部門:協会賞
2021年 「青垣」入会(代表 大島 雄作)
《現 在》「海光」編集長、「青垣」会員、「埋み火の会」会員、俳人協会会員
《メール》imomushi_smile092012070107@yahoo.co.jp
神奈川県川崎市在住